今回はこんな時期になってしまった年賀状の水彩風景画。
毎年地名研究会在籍のば〜ちゃんからの依頼で、
地元の地名にちなんだ風景画を描いています。
当初はPainterを使ってちょこちょこと描いていた原画も、
段々フラストレーションが溜まるようになって、
リアルの水彩で描くように。
でも大体年に一回しか描かないので、
デッサン力が追いつかないため、
下絵は写真のトレース…(汗)
手抜き水彩画の手順をご紹介します。
・写真トレース
プリントアウトした写真にトレーシングペーパーをかけます。
最近ではクリップボードで固定しただけ。
年によっては、カメラの画角に収まらない風景を、
コラージュして下絵にすることも。
鉛筆はステッドラーB。もちろん、お好みで。
普通の鉛筆削りより鋭角に手で削り、
芯がすぐ太くならないよう、紙で更に削り出します。
(これ重要)
この位描いたら、スキャンしてPhotoshopで調整、
イラレに貼り込んで画用紙にプリントします。
画用紙はmuseのA4 DRAWING PAPER PAD.
小さめですが、全てA4プリンターでスキャンするためのサイズです。
・木製パネルに水張り
更にA4パネルに水張りします。
まずは昨年の作品を剥がします。
カッターを入れて切り離した後、
水張りテープを剥がします。
大学に入る前の修行時代は、
毎日のように行っていました。懐かしい。
あらかじめ、水張りテープ(これもmuse製)は縦横の長さに切っておきます。
刷毛に水をたっぷり含ませ、
(本当は水張り用の刷毛もあるのだけれど、今回は塗装用で代用)
下絵をプリントした画用紙に裏から水を塗ります。
まんべんなくたっぷり、です。(ここ、大事)
紙が水で伸びるまで、少し待ちます。(ここ、さらに大事)
普通はA4のパネルにA4の用紙を張るなんてことしませんが、
いつも無理やりやってます。
いわゆる「のりしろ」がこれしかありません。
なので、紙が乾き始めないギリギリまで伸ばします。
水張りテープに水を含ませます。
のりしろが小さいので、端まできっちり水をつけます。
画面に被るくらいの位置にテープを貼り、画用紙を押さえます。
(普通はこの逆で、画面に出ないよう側面で押さえます。)
仕上がりはこの位波打っていても大丈夫♪
これで乾くまで待ちます。
ここまで下絵15分、水張り15分。
明日朝から色が塗れるよう、
大急ぎで仕上げました。
(彩色編につづく)